水土里ネット熊本市みなみの仕事

水土里ネットには、3つの大きな仕事があります。
●用水の調整、水路の保守管理
●農地や水路等の整備(農業農村整備事業)
暮らしに役立つ活動

用水の調整、水路等の保守管理

用水の調整

堰、用水路、揚水機、排水機等の施設を操作し、農業用水(地域)を調整し、田んぼに届けます。
頭首工(堰)より取水した水は用水路により運ばれ、水田を潤したり地域用水として利用されます。
また、家庭からでる排水を農業用排水路に受け入れ、排水樋門を通じて川や海に流れ出ます。
大雨時、排水機の運転により湛水ように調整します。

農業用水の流れ
※画像は、農水省ホームページより引用 https://www.maff.go.jp/

水路等の保守管理

農業や地域にとって大事な水路やゲ-ト等の農業水利施設。
水路やゲートの保守、修理、塗装等を行っています。
ただ、農家組合員だけでは地域に網の目のように張り巡られた水路(水路敷き)の維持管理は出来ません。地域住民の協力を得て草刈土砂上げをして農家の人たちと一緒に田んぼや水路を守っています。
この作業により美しい田園が保たれ、自然環境や生活環境の保全にもつながっています。
『 川→ 用水路 → 田 → 排水路→川→海 』の水循環の中で、農業生産に必要な水と土を守り、施設の維持管理をし、農業生産の基盤を支えます。

※農家のみならず地域住民が参加する共同活動を通して、地域の人々の心が深く結びつき防犯効果や住民同士の和が育まれます。

六間堰
六間堰

排水機場

揚水機場
用水路
用水路

排水路
樋門
樋門

管理している土地改良施設

県営圃場整備などの事業で出来た施設は、土地改良区の財産です。

≪用水施設≫
●堰7ヶ所 ●樋門2ヶ所 ●用水路218km ●揚水機場14ヶ所 ●取入口27ヶ所 ●水中ポンプ27ヶ所 ●分水・転倒ゲート

≪排水施設≫
●排水路215km ●排水機場13ヶ所 ●排水樋門6ヶ所 ●排水ゲート

≪維持管理費≫29年度分(予定)
人件費 18,710千円 堰、揚水、排水機場、排水樋門等
電力費  7,520千円 堰、揚水、排水機場、排水樋門等
諸経費  5,500千円 修理、職員保険、賠償・傷害保険、点検整備、水道光熱費

白川・加勢川流域土地改良区 管内図

色分けは、黄:三本松 ピンク:大門樋 水色:天明

白川・加勢川流域土地改良区 管内図

農地や水路等の整備(農業農村整備事業)

農地・用水施設・排水施設・農道等の条件をより効率的に営農ができるよう整備します。
農業農村整備事業は農家の方々が参加できる公共事業です。

熊本市南地区では
昭和42年から県営圃場整備事業・排水対策特別事業・土地改良総合整備事業等に取り組み、農地水路等の整備率は97%となっており、県下でもトップです。
沿岸地帯では、高潮対策として海岸堤防の保全事業を継続中です。
浸水の被害をなくすため、13カ所の排水機場を設置しています。
ハード面の整備だけでなく担い手への農地集積や営農集落の立ち上げも併せて実施しています。
熊本市南地区の農業発展と豊かな村づくりは農業農村整備事業から始まります。

今まで実施した主な農業農村整備事業

昭和41年から県圃・排特・土地総等に取り組み、今日まで約295億円の事業費を投じ、整備率97%となり、現在担い手育成事業を中心に5地区4事業を実施中です。又、ハ-ド面の整備だけでなく担い手への農地集積も併せて実施中。地元負担金(道路・排水路)は全額市が負担し、用水路の農家負担金は4%です。

主な実施土地改良事業(整備率97%)

単位:千円
事業 地区名 期間 受益 事業費
圃場整備 県営天明地区
県営天明南部地区
県営天明東部地区
団体営内田沖田地区
団体営農耕地区
県営東西屋敷地区
県営乙畠口地区
県営宇土開地区
S42~S52
S55~H4
S57~H3
S53~S57
S41~S45
H14~H21
H14~H19
H30~H
455ha
190ha
110ha
28ha
52ha
71ha
52ha
52ha
1,060,552
2,175,000
1,552,000
159,884
49,900
1,755,600
564,000
かん排 県営海路口排特
県営南部排特
県営中央排特
県営海路口排特
県営浦田排特
県営天明中央排特
県営古開排特
県営内田排特
県営奥古閑排特
基盤整備促進(銭塘・奥古閑)
S54~S60
S55~H4
S57~H3
S54~S60
S59~S63
H1~H10
H1~H8
H1~H13
H1~H11
H18~H20
182ha
190ha
110ha
182ha
101ha
600ha
113ha
240ha
216ha
1,174,500
1,534,552
2,213,800
1,174,500
649,000
735,000
282,700
1.214,000
1.170,000
132,000
小排特 団体営第1海路口地区
団体営第2海路口地区
団体営上・下掛地区
S59~S59
S59~S59
S63~H1
844m
363m
53ha
43,734
24,442
42,420
農道整備 県営飽南地区
単県ふるさと(1期)
単県ふるさと(2期)
団体営学料地区
団体営上・下内田地区
団体営宇土開地区
団体営二ノ丸 ・沖新地区
団体営学料地区
団体営惟重地区
H2~H9
H5~H7
H8~H12
S61~S62
S59~S62
S49~S52
H1~H3
S62~S63
S63~H1
9,520m
7,860m
2.900m
1,235m
2,279m
56ha
3,060m
985m
1,385m
530,623
397,760
187,000
52,250
86,458
30,180
174,730
36,663
60,552
土地総 県営沖新益城地区
県営浦田地区
県営天明南部地区
県営天明東部地区
県営古新地地区
団体営中央地区
県営学料地区
H3~H8
H6~H11
H9~H16
H11~H17
H13~H17
S61~S63
H15~H20
97ha
117ha
190ha
110ha
48ha
52ha
88ha
833,355
1,132,520
1.600,000
1.130,000
380,000
83,730
885,000
施設改修他 県営浦田樋門
県営浦田.学料海岸保全
団体営土地改良施設修繕
内田川排水機場
六間堰
団体営土地改良総合整備

海路口第二排水機
H7~H10
S33~
S63~S63
H7~H11
H5~H10
S61~S63
S63~S6
252ha
252ha
52ha
724ha
1130ha
52ha
52ha
542,230
3,000,000
48,178
4,500,000
9,250,000
83,730
48,178
単位:千円
土地改良区営事業名(ハード事業) 期間 事業費
新農業水利システム保全対策事業(Ⅰ Ⅱ期)
基幹水利施設管理技術者育成支援事業(点検整備)六間堰
基幹水利施設管理技術者育成支援事業(点検整備)松ノ木堰
土地改良施設維持管理適正化事業 六間堰
農地有効利用支援整備事業
農地・水保全管理支払い交付金(ⅠⅡ期:天明環境保全隊)農業
体質強化基盤整備促進事業(暗渠)
農業水利施設保全合理化事業 六間堰
H16~24
H18~22
H24~27
H24~28
H21
H19~24
H24
H25
330,000
29,480
9,100
112,000
10,660
585,210
169,305
70,000
土地改良区営事業名(ソフト事業) 期 間 事業費
平準化事業(償還金軽減対策:東部・南部)
担い手育成支援事業(償還金軽減:東部・南部・内田沖田)
土地改良負担金償還特別緊急支援対策(東部・南部)
農地流動化支援水利用調整事業
ふるさと地域力発掘支援モデル事業(天明文化保存協議会)
農業用水水源地域保全対策事業(啓発・普及)
ふるさと水・土事業(子ども体験学習会)
21土地世紀改良区創造運動(地域学習等)
集落機能再編促進事業(錢塘地区:コミュニティづくり)
H7~32
H7~27
H21~23
H14~17
H20~21
H19~24
H9~17
H14~
H20
401,300
267,000
67,010
45,540
5,000
8,630
2,000
1,830
3,000
担い手育成農地集積事業 H9~17 12,300

令和元年度の主な農業農村整備事業

●県営農業水利施設保全合理化事業(松の木堰の改修)

松の木堰
平成30年度、計画変更の手続きが完了し、令和元年度より本格的に工事が始まります。
河川切替工を行い、基礎工、本体工が随時行われます。令和3年度の完了を予定しています。
工事負担金は、平成30年度より日本政策金融公庫に借入を行い、据置期間(5年)を設け、現在利息を返済しています。

【全体概要】
事業工期:H 27年度~R3年度の予定
総事業費:2,781百万円
R1事業費:379百万円
受益面積:1,000.9 ha
受益者数:1,599戸
事業内容:頭首工(複合ゲート2連、魚道)、用水路工(サイホン1箇所)
負担金:国50%、県27.5%、市17.5%、農家5%


●県営甲畠口地区経営体育成基盤整備事業

令和元年度は、区画整理工21haと排水路工700mを施工予定です。

【全体概要】
事業工期:H25年度~R3年度の予定
総事業費:1,749百万円
R1事業費:395百万円
受益面積:82.3ha
受益者数:187戸
負担金:国50%、県27.5%、市17.5%、農家5%


●県営宇土開地区経営体育基盤整備事業(平成30年度新規)

平成30年度は、実施設計や境界立会、換地原案作成等が行われました。令和元年度より工事が開始されます。
令和元年度は、区画整理工5.2haや用水路工(揚水機場、幹線用水路)、幹線排水路工を施工予定です。
また、事業が早期完了するよう、来年度以降、通年での施工を計画しています。受益者の皆様にはご協力お願いします。

【全体概要】
事業工期:H30年度~R5年度の予定
概算事業費:1,225百万円
受益面積:56.2ha
受益者数:121戸
負担割合:国50%、県27.5%、市17.5%、地元5%


●県営海路口第一地区排水対策特別事業(海路口第1排水機の更新)

令和元年度はポンプ形式の変更や物価上昇による事業費の増加に伴い、計画変更が必要になるため、受益者の皆様の同意徴収が必要となります。ご協力よろしくお願いします。また、計画変更のため、工事は来年度以降からとなります。農家負担分は、熊本市が全額負担します。

【全体概要】
事業工期:H27年度~R5年度の予定
総事業費:1,760百万円
R1事業費:20百万円
受益面積:47.4ha
受益者数:134戸
負担割合:国50%、県25%、市25%


●市営上中沖・本田地区排水路整備

熊本地震以降、2年間工事が中断されていましたが、平成30年度より工事が再開されました。


●市営内田沖田地区排水路整備

内田沖田地区の受益者の皆様からかねてより要望がありました排水路整備が、昨年度より十されました。今後、数年かけて整備を行います。

過去年度の主な農業農村整備事業については、会報誌をご覧ください。

集落営農の立ち上げ

平成30年度は、モデル地区として中緑1町内の農地集積(集落営農)を推進します。集落営農は、集落が主体となって取り組むことになりますが、県や市の支援も受けられます。
中緑1町内では、6月にはアンケート調査を終え、集計作業、徹底的な話し合いを行う予定です。3年後には担い手への農地集積率8割(中緑1町内全域対策)をめざすそうです。
また、農地集積加速化事業の集積促進地区(県下20地区)に申請しており、指定を受ければ支援交付金に集積の促進が加速されます。
水土里ネットは、農地・地図等の情報を提供しています。

■要請活動
管内の農業農村整備事業(松の木堰・海路口排水機・宇土開)を推進するにも、国全体の事業費が削減されており、工事は進みません。
今年度も、全国の水土里ネット関係者と本年も財務省・官邸・国会議員へ平成28年度補正・平成29年度予算確保について要望活動をします。

21世紀創造運動

土地改良区の仕事を広く住民に啓発し、土地改良区と協働して頂くために全国にある水土里ネットとともに21世紀土地改良区創造運動を展開しています。

21世紀土地改良区創造運動大賞受賞

平成20年に、旧天明土地改良区が取り組む資源循環型環境に配慮した活動が評価され「21世紀土地改良創造運動大賞」を受賞しました。
※全国の模範となる、特に優れた運動を行っている水土里ネットに与えられる賞です。

【受賞理由】
水源涵養林の保全、水の浄化による環境保全、レンゲ等の植栽など山と海との循環や環境美化運動などを、教育機関と連携して取り組んでいること。
総合学習の取り組みがカヌーによる施設巡りなどユニークな取り組みを行い、農業施設の役割や農業農村のもつ多面的機能の理解に発展した。 また、子供たちを通じて広く地域の人たちに理解してもらえるよう取り組み、水土里ネットが身近な存在になったこと。


水利施設の役割を知ってもらうため

子ども達や担い手農家を対象に水の流れや地域環境に理解が深まるよう、出前講座や学習会を開催しています。

学習会
学習会(水循環・きれいな川づくり)

水利用施設の役割(見学・説明・操作体験)